名刹の旅「番外」 : 紀州東照宮
★ 社殿
紀州東照宮は、和歌山市の和歌浦にある神社で、私宅から車で
約一時間の距離にあります。
和歌山市内は、若い頃3年間勤務したこともあり、また買い物、
病院、観光等で常時行っておりますが、今まで紀州東照宮は一度
もお参りしたことはありませんでした。
それで今回、紀州東照宮は日光東照宮とどのようなかかわりが
あるのかと思い参拝したところです。
紀州東照宮は、1621年(元和7年)江戸幕府初代、徳川家康を
東照大権現として祀られています。家康の10男である紀州藩祖、
徳川頼宣公によって創建されたと聞きます。
★ 参道
★ 侍坂(108段)
まず御本殿は、侍坂と呼ばれる108段の上にあります。
108段の階段を登ると朱塗りの極彩色の楼門があり、近づくと
細部に至るまで細やかに彫られた彫刻や色使いと豊かな文様が施
されています。またここからの和歌の浦の全望が綺麗に展望でき
ます。
★ 楼門
★ 楼門から和歌の浦を望む
さすがに当社は、「関西の日光」の名に相応しく左甚五郎の彫刻や
加納・土佐派の絵画等もあり、豪華な風情を示す江戸初期の建造
物として国の重要文化財に指定されているそうです。
万葉集の山部赤人の歌でも知られる和歌浦は、
「若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴鳴き渡る」
詠われ、古くから多くの人々に景勝地として知られて、現在は国
の名勝に指定されています。
★ 所在地 :和歌山県和歌山市和歌浦西2-1-20
★ 主祭神 :徳川家康公:徳川頼宣公
★ 社格等 :県社
★ 創建 :元和7年(1621年)