日本桜草の魅力:「名刹」旅の記録

庭に咲く花。中でも日本桜草の容姿に
ついて、画像を見ながら観賞していき
たいと思います。

さらに名刹めぐり、旅の記録をとりま
とめてみたいと思います。

名刹の旅 No101 : 那谷寺

那谷寺(なたでら)は、石川県小松市に所在する風景明媚な仏教寺院です。


寺伝によれば、養老元年(717年)泰澄法師が、越前国江沼郡に千手観音
を安置したのが始まりとのこと。平成29年に開創1300年を迎えるという。


                                            ☆ 金堂華王殿

                               ☆ 伽藍配置図(当寺のHPより借用)


当初の寺社名は「自主山厳屋寺」であったが、寛和2年(986年)花山法皇
が行幸のおり、岩窟で輝く観音三十三身の姿を感じ、観音霊場西国三十三
ケ所はすべてこの山に凝縮されるとし、西国三十三観音の一番「那智」と
三十三番「谷汲」の山号から一字ずつを取り「自主山厳屋寺」から
「那谷寺」へと改名されたそうな。


私は6 年前の秋、二度目の参拝でしたが、北陸観光では絶対見落せない
名刹スポットで、一度お参りするとその見事な自然は心に深く焼き付き
き、境内の紅葉は真紅に染まりその美しさは筆舌に尽しがたい。


                           ☆ 境内の見事な紅葉(9画像収録)


まず山門をくぐると参道の左に書院庭園が広がり、そこを通り抜けると
琉美園に入る。ここに見事な仏跡に似た岩「三尊岩」がある。
池を中央にして、自然石の岩面が3つに別かれ、岩面の裂けた姿が阿弥陀
三尊のご来迎に似ていることから名付けられた。


                                  ☆ 三尊石・琉美園

                                   ☆  琉美園

                                   ☆ 山門

                            ☆ 書院庭園

 

                          ☆ 普門閣 宝物殿付近


参道に戻り金堂華王殿を拝観する。誠に美しい金堂で、十一面千手観世音
菩薩がお祀りされている。この金堂は南北朝の戦火で消失して、平成2年
(1990年)に650年ぶりに再建されたという。


さらに参道を進むと奇怪な岩石が組み合わされた風景を見る。ここは
「奇岩遊仙鏡」と呼ばれ、昔は海底噴火の跡で、永い年月の間の風波に
晒されてこの奇岩が形成された。


             ☆奇岩遊仙境

 

           ☆ 奇岩遊仙境・稲荷社


このあと階段を登り本殿に参拝。この本殿は「大悲閣」と呼ばれ、歴史を感じる
古い木造の建造物で、洞窟に寄りかかって建っている。


                 ☆ 大悲閣(本殿)

       ☆ 階段を登り大池に出る
このあと大池を廻り、三重の塔から楓月橋を渡ると展望台に着く。ここの
展望台から見る奇岩遊仙境の眺めは全く素晴しい。  


  

         ☆ 三重塔                       

         ☆ 楓月橋


         ☆ 展望台からの眺め


元禄2年(新暦1689年)奥の細道の松尾芭蕉も参詣し、奇岩霊石がそそり
たつ遊仙境の岩肌を臨み下記のか句を詠んでいる。 


  芭蕉句碑 「石山の石より白し秋の風」


        ☆ 芭蕉句碑  


所在地:石川県小松市那谷町ユ122
山号 :自生山
宗派 :高野山真言宗
寺格 :別格本山
本尊 :千手観世音菩薩
創建年:養老元年(717年)
開基 :泰澄


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