名刹の旅 no9 : 東福寺
秋の紅葉を求めて、方々の名刹を訪れたが、東福寺ほど心に残る紅葉は
無かった。庭園全体が真紅に燃えるように迫る、それは全く別世界の美
の競艶であった。
東福寺へは、今は亡き友と2人で京都駅からタクシーに乗ったが、東福
寺方面は観光シーズンだけに拝観者が多く、奈良線の踏切を渡るのだが
道路が狭くひどい渋滞に巻き込まれる。目的地へ何時着くのやらと心配
になる。
やっと着いた東福寺、まず絶景スポットである通天橋に入るまえ、拝観
受付でまた長蛇の列になり気長に待たねばならない。
東福寺は、臨済宗東福寺派大本山の寺院であるが、ここでは宗教心から
離れて唯々紅葉観光である。まず通天橋から庭園の眺めるのであるが 人
が多く、混み合う人の合間からのぞき見する状態だが、それでも見事な
紅葉が展開する。
ここの紅葉は楓が多く、葉先が三つに分かれていて黄金色に色づくのが
特徴で、その珍しさから「秋のすゑ」「洛陽の奇観」として有名だそうな。
通天橋の廊下ずたいに右手に方丈庭園を見る。方丈を囲んで四方に配さ
れる石は、釈迦成道を表現し八相の庭と命名されていると言う。要は禅寺
特有の抽象的構成をとり入れた枯山水庭園である。
方丈庭園 -1-
方丈庭園 -2-
方丈庭園 -3-
更に廊下を進み階段を上がると、自然に常楽庵開山堂へと辿り着く。安定した
建物の左右には石組みの素晴らしい小庭園となるが、ここではあまり秋を感じ
させない。
階段を登ると開山堂へと続く
開山堂
開山堂庭園
いよいよ通天橋からおり、紅葉の庭園を拝観することになるが、ここでは
素晴らしい紅葉絵巻が展開する。特に圧巻の紅葉を魅せる渓谷美は言葉に
いい尽くせない。
庭園 -1-
庭園 -2-
庭園 -3-
庭園 -4-
庭園 -5-
庭園 -6-
庭園 -7-
庭園 -8-
この後、大本山東福寺塔頭:即宗院を訪れるのたが、長くなるので項を改める。