名刹の旅 no16 :「勝尾寺」
昭和三十年頃、勝尾寺へ行くには阪急電鉄宝塚線の「石橋駅」で乗り換え
箕面駅で下車、紅葉の名所箕面川を渓谷沿いに、箕面の滝を更に登って辿
り着くハイキングコースでもあった。
秋には背景の全山が紅黄に染まり、それは見事な景観で、今だにその情景
がが強く印象に残る。特に古びた山門に風情があり、そこからの風景を
スケッチした記憶がある。
今回はマイカーで、西国三十三箇所の勝尾寺を拝観することとした。
勝尾寺は本当に自然が豊かな寺である、燃えるような新緑は気分を和らげ
生活から離れて静寂な別世界を感じる。また石楠花が満開の時期でもあって
大型の赤い石楠花が歩道ぞいに連なる。
特に山門は美しく建て替えられており伽藍全体が明るく整備されていた。
★ 新緑にかこまれた山門
★ 太子堂(ブルーの屋根)
★ 本堂
★ 多宝塔
★ 新緑に包まれた多宝塔
★ 多宝塔遠望
広い境内を歩き 一通り拝観するとかなり疲れる。この後は
おくつろぎ処「花の茶屋」で、噴水を見ながらお茶をよばれ
小休憩をとる。
★ おくつろぎ処「花の茶屋」からの眺め
勝尾寺は大阪府箕面市にあり高野山真言宗の寺院。
西国三十三所の第二十三番札所、
本尊は十一面千手観世音菩薩
ご詠歌:重くとも 罪にはのりの 勝尾寺 仏を頼む 身こそやすけれ
勝尾寺は平安時代以降、山岳信仰の拠点として栄えた、特に勝尾寺は
「勝運の寺」として広く信仰されてきた。達磨にちなんで転んでも転
んでも起き上がる「七転び八起き」の精神で「己に勝つ」と強く念じ
続ける。願いが叶った勝ちダルマは必ず奉納する、それゆえ日々ダル
マが増え続けてゆく。
それが現在では「人生のあらゆる場面に勝つ寺」として受験はもちろ
んの事、厄除け、病気、スポーツ、商売、選挙等、なかでも沢山の馬
の模型が奉納され、勝尾寺の運気を頂こうと願う参拝者が多いという。
勝尾寺の信仰は、良かれ悪しかれ、より現実的となっている。
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