名刹の旅 no21 : 花山院
★ 山の連なりの中、有馬富士がよく目立つ
★ 山門
花山院は西国三十三ケ所観音霊場めぐりの番外札所であり、
花山法皇の菩提寺である。花山法皇が当山で隠棲生活を
14年間送った後41歳で生涯を終えたとされている。
花山院に行くには福知山線三田駅を起点として、車でお寺
の駐車場まで、ドライブを兼ねて、のどかな田園風景を眺
めながらゆるやかな山道を走る。
この坂道は「琴弾坂」といわれており、花山法皇を慕って
弘徽殿女御(こきでんのにょご)と11人の女官たちが花山
院を訪れたが、女人禁制のため参道を登ることが出来ず、
尼となって山麓に住み琴を弾いて、その思いを伝えたという。
花山院は、まことにこじんまりした寺だが、由緒ある寺で
名高い。この寺は花山院真言宗花山院派の本山で、正式名
は東光山菩提寺であるが一般には花山院で知られている。
山門を通り石段を登ると「花山法皇殿」と「薬師堂」の
二つの「本堂」に着く。まずここで参拝する。
★ 本堂(花山法皇殿)
当寺はかなり高所にあるので、展望所から眺める景色が特に素晴
らしい。眼下の左に見える尖った山は高さ約370mの「有馬富士」、
右方に見える湖は「千丈寺湖」を一望できる。
★ 千丈寺湖
★ 左に有馬富士:右に千丈寺湖を見る
宗派:真言宗
開祖:道仙人 白雉二年(西暦651年)
本尊:薬師如来
御詠歌: 有馬富士 麓の霧は海に似て 波かと聞けば 小野の松風