名刹の旅 no23 : 那智山・青岸渡寺
和歌山県の那智は寺社仏閣と自然が一体となった素晴らしい名刹です。
更に那智の滝は、一段の滝としては日本一で遠く熊野灘からも望見が
でき、訪れる人々があとを絶たない。この那智の自然は世界遺産ニふさ
わしく見事なもので、一度はお参りを兼ねて訪れたい名所です。
那智の中心をなす青岸渡寺は、「 西国三十三ヶ所」観音霊場巡りの第一
番札所であり、三三ヶ所巡りの出発点でもあります。
もう何年も前のことですが、私も家内と共に青岸渡寺を訪れここで朱印
帳と御宝印軸を買いさっそくに記念すべく第一番目の押印を頂きました。
西国三十三ヶ所巡りの始まりは、パンフレットによると今より約千年前
第56代 花山天皇が西暦二年(991年)に那智に入られて、円成寺と言
う庵を建てられ、籠ること一千日、観音修業に精進されて、満願ののち
近畿一円に祀らている三十三ヶ観音霊場へと報恩謝徳の旅に出られた。
そのせつに青岸渡寺を第一番札所と定められたようで、それ以来多くの
人々が、花山法皇の所作に習い巡礼の旅が続いたと記されてる。
★ 三重の塔は昭和47年に再建された
★ 青岸渡寺本殿
場所 :和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山
開基伝 :裸形上人
宗派 :天台宗・特別寺
本尊 :六臂如意輪観世音菩薩
ご詠歌 :補陀洛や 岸うつ波は 三熊野の 那智のお山に
ひびく滝つせ
那智滝(なちのたき)は、勝浦町の那智川中流にかかる滝で、
垂直の断崖に沿って落下し、落ち口の幅13m、滝壺までの落差は
133mあるという。
★ 那智滝の付近は観光客が多い
★ 熊野那智大社 この右手に 青岸渡寺がある
★ 熊野那智大社
また那智山は霊験あらたかな修行の地として、神仏習合による山岳宗教の
霊地であり、熊野、大峰、 吉野は共に修験道の修行の場でもある。