名刹の旅 no27 : 唐招提寺
★ 金堂
★伽藍配置図
★ 南大門
★ 南大門から金堂を眺める
★ 金堂を斜め横から見上げる、屋根の反りが見事
★ 金堂内の仏像(パンフレットより)
長い間、金堂大修理のため行きそびれていた唐招提寺、今月2月7日、
春のような日差しを受けて久しく参拝することができました。
唐招提寺は唐の高僧・鑑真大和上により天平宝字3年(759)に創建さ
ました。まず南大門を入ると、目前に大修理を完了した金堂がそびえ
ています。
金堂:講堂(国宝)は 奈良時代(8世紀後半)の建立で、天平の息
吹を伝える貴重な伽藍で 創建時の姿を残す代表的な建築物となってい
ます。
この金堂について、和辻哲郎著の「古寺巡礼」には、金堂を正面から
見るとこの堂の端正な美しさが著しく目に立つとし、屋根の線の美し
さと、この屋根を下から支える柱や軒回り組み物の素晴らしさを讃え
ています。
しかし唐招提寺は塔もないし、見栄えする寺院ではありません。しか
しながら伽藍配置の調和と松の古木が、何とも言えぬ親しみを感じさ
せる古刹なのです。
★ 講堂
★ 御影堂
★ 校倉作りの宝蔵と経蔵(国宝)
講堂(国宝)は南大門からは金堂に隠れて見えませんが、奈良時代建造
物であり、平城宮の東朝集殿を移築、改造したものであるとのこと。
御影堂は重要文化財で、江戸時代のもの。鑑真和上坐像(国宝)が奉安
されていたが平成27年から平成大修理事業のため、新宝蔵に遷座したと
のこと。6月5日~7日は新宝蔵で開扉されるそうで、今回はお参りでき
ませんでした。
★ 本坊前の風景
唐招提寺は、南都六宗の一つである律宗の総本山です。
★ 唐招提寺の駐車場から見る薬師寺三重の塔
以前(大修理前)に訪れた時は、唐招提寺の前は田圃で、そこから薬師寺
の森や塔がよく見えたが、今は塔だけが頭をだしています。