名刹の旅 no42 : 岩間寺
★ 境内に入り本堂を望む
★ 古い樹齢の大木
正式の寺社名は、「岩間山・正法寺」と言い、西国三十三ヶ所観音霊場
第十二番札所となっています。
岩間寺のご本尊は、千手観世音菩薩で御丈15cmの小さな仏様で三重の
厨子の中に納められているそうですが秘仏で拝観することはできません。
この仏様は、毎晩衆生済度に駆け巡り、汗ぴっしょりになって戻られる
と言う伝説から「汗かき観音」と呼ばれており、他にも「ぼけ封じ観音」
「雷除け観音」と呼ばれ衆生の苦しみを救済される観音様として信仰が
厚いそうです。
岩間寺は、車で滋賀県瀬田川から石山寺を南下し、4K程ある山道を走り
京都・滋賀の境にある標高443mの岩間山の山頂付近にあります。
この寺には山門は無く駐車場から歩き直ぐに境内に入ります。最初に眼に
入ったのはどでかい大木、青々と茂った樹木の群れは、霊気とイオン一杯
の新鮮な空気です。
特に本堂前には、泰澄が最初の本尊を刻んだ後の切り株から、再び芽生
えたと言われる桂の大木があり、これはまこと見事なもので当寺の霊木
とされています。
この自然豊な境内の中央に、本堂がずっしりと構えて参拝者をお迎えを
しています。
★ 本堂 右側が芭蕉池
★ 本堂正面
★ 美しく整理された境内
★ 芭蕉池
★ 広い庭園の一部
★ 広い庭園は樹木がいっぱい
この本堂の右手横にこじんまりとした池があり、この池で芭蕉が
「古池や蛙飛び込む水の音」と咏んだところから「芭蕉池」呼ば
れています。蛙の飛び込む古池伝説は各地にもあるようですが、
この池の雰囲気もよく当てはまりそうです。
住所〒520-0869 滋賀県大津市石山内畑町82
宗派:真言宗醍醐派
開基:泰澄大師
開創年:養老6年(722年)
本尊:千手観音菩薩
御詠歌 水上は いづくなるらん岩間寺 岸うつ波は
松風の音