花名のとおりにはいかぬ:か弱い「大力無双」
「だいりきむそう」とは大層な花名です。桜草の場合
品種が固有名詞なので、どんな花名を付けようがどう
ぞご随意に、とは思うのですが。
それが この大力無双は、江戸時代からの古花で逸品
と評価され、今に伝わる名花なのです。
しかしながら育成に当たっては性質が弱く、繁殖力も
弱いとされています。
花は豪華そのもので、素晴らしい色合いで存在感があり
ます。先ず花型は、表は曙白、裏は濃い紅で大型の花び
らをもち。更に花先が波打弁の狂い咲きとなり、一段と
華やさを増します。
花形の説明は以前にも書きましたが、今回は図て説明し
ましょう。
1:花弁の型
細弁:切弁:桜弁:重弁:撫子弁:鑼弁
2:花の咲き方
狂い咲き:平咲き:玉咲き:つかみ咲き:梅花咲き:抱え咲き
(当図はHNHK趣味の園芸、鈴鹿苳三署から引用)
鑼弁・狂い咲きのイメージを表現すると
(鑼弁:かがりべん)
(狂い咲き)
上記2つが組み合わされて、花びらの先端が
なお複雑になり、妖しい艶が増加する感じが
いたします。