桜草の夏場は涼しい日陰に:花の名は「初音」
梅雨が終わりいよいよ盛夏、鉢植えの桜草は
暑さを嫌います。
それでできるだけ風通しの良い涼しい日陰が
良いのですが、庭のスペースや鉢の数によっ
てはそうもゆかず、結局よしずや寒冷紗等で
遮光をしてやります。
さらに水やりが大切な仕事です。
夏場は乾燥が早いので鉢土はすぐに乾きます。
私も桜草の展示会などで、花咲きポット苗を
かなり進呈してきましたが、「来年に花を咲
かそうとしたが駄目だった」とよく聞きます。
これは夏場の水切れが、失敗の主な原因と私
は思います。
新しい小さい芽が鉢中に出来ています、ここ
で乾燥させてしまうと絶えるか、貧弱な芽し
かできません。来年に花を咲かすには適量の
水分補給が最も大事なのです。
初音は珍しく2種類あります。
1:花先が切れ弁で受け咲きとなり、真っ赤
(本紅)で、まことに華やかに咲きます。
2:花は平咲きとなり、花の表は曙白で、裏
は薄紅色となり、しっとりとして清楚で
好感がもてます。
初音(はつね)とは、虫や鳥の鳴き声を
季節最初に聞くこと、特にウグイスの初鳴
きをさす季語とあります。