日本桜草の魅力:「名刹」旅の記録

庭に咲く花。中でも日本桜草の容姿に
ついて、画像を見ながら観賞していき
たいと思います。

さらに名刹めぐり、旅の記録をとりま
とめてみたいと思います。

名刹の旅 no2  番外編 :「耕三寺」


  名刹から少し脱線するが、西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の
  生口島に、「西の東照宮」と呼ばれるユニィークなお寺がある。


  その寺名は「耕三寺」寺全体が博物館を兼ねるという発想で生
  まれた寺で、一度は信仰と観光を兼ねて行ってみたいお寺だ。


  先ず「孝養門」- 日光東照宮「陽明門」を模したものとされ、
         耕三寺を「西の東照宮」と呼ばれる所以でもある。 

       
耕三寺の開山は、大阪で活躍した実業家の金本耕三さんである。
金本さんは1891年、神戸生まれで、幼少期生口島で過ごした。


13歳で父をなくし、母が1934年に没すると、父母の菩提を弔うた
め、自から出家して僧侶となり、生口島に耕三寺の建立を開始した。


金本さんは、島に誇りうる文化財のないことを残念に思っており、
寺の境内を日本各地の著名な歴史的建造物を模した堂宇で埋める
構想を実行した。


私は、金本さん自から建造した寺社の中に、日本の歴史的建造物を
模して伽藍を作り上げるいう、奇想天外な発想をすばらしいと思う
し、それは金本耕三さん自身の親に対しての供養の深さだと思う。


またその結果おいて、文化の恩恵を受けないこの島に信仰と観光を
を盛り立てた実行力に感嘆する。


しかし観光客の耕三寺に対する評価は、良し悪しのぶれがあまりに
も大きい。


耕三寺は、広島県尾道市(生口島)に所在する浄土真宗本願寺派の
仏教寺院である。建造物は国の登録有形文化財として登録されてお
り、また、仏像、書画、茶道具などの美術品・文化財を多数所蔵し
寺全体を博物館
とした。
私は、この寺院博物館という発想もお見事で斬新だと思う。


   それでは建造物を個々に拝観しょう。


   「本堂」  - 本堂は宇治平等院鳳凰堂を模したもの

   
   「中門」  -  法隆寺楼門(中門)を模したものとされる。
         左右が羅漢堂(500羅漢配置)

   
   「五重塔」 -  室生寺五重塔を模したものとされる。

   「五重塔


   「山門」  - 京都御所紫宸殿の門を模したものとされる。


  「法宝蔵」- 四天王寺金堂を模したもの。近代美術展示館となる。


  「僧宝蔵」- 四天王寺金堂を模したもの。茶道美術展示館となる。

     
   多宝塔  -  石山寺多宝塔を模したものとされる。   


   「鐘楼」  -  新薬師寺鐘楼を模したものとされる。


             「 千仏洞地獄峡」 
なお当寺の変わった発想は、千仏洞地獄峡で 地下15M、長さ350M
に、黄泉の世界を再現し、地下空間に地獄絵巻が展開するといういう
演出である。コースは本堂の地下を通り、出口が救世観音太尊蔵の前
前で救済される。


子供の時、母から「悪いことすると地獄に落ちる」とよく言われた
のを思い、また大人になって餓鬼草紙や地獄絵図等の絵巻物にふれ、
私達の年齢層は、因果応報を強く意識する環境にあった。


                  救世観音太尊蔵


「未来心の岡(巍々園)」
  最後は、抗谷一東氏による白い大理石の庭園「未来心の岡」が
  最上階に広がる。


    巨大な大理石で構成された丘

    最上段から  近海を遠望

        以上、ようお参りを・・・・・

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