日本桜草の魅力:「名刹」旅の記録

庭に咲く花。中でも日本桜草の容姿に
ついて、画像を見ながら観賞していき
たいと思います。

さらに名刹めぐり、旅の記録をとりま
とめてみたいと思います。

日本桜草の魅力 : 「幼馴染み」今春の一番咲


「浪華さくらそう会誌-第48号」の中に、明治34年に発刊された農芸界の
雑誌が紹介され、日本桜草について次の一文があります。


   桜草の話し


   「素は野生の桃色の小輪の一種で御座いましたろ-が人知の
   恐るべき注意と淘汰とに依りまして幾多の銘花を出しまし
   た・・・・・」 とあります。


桜草は、山野に咲く桃色の桜草から、人手により改良されて幾多の名品
が作り出されて来ました。


野生種は別として、これら鉢の中だけで三百年以上生きて来た日本桜草、
今では認定品種だけでも三百数十品種を超える勢いです。 


特に近年は、八重の桜草が作出され全国の愛好者に重宝がられています。


私も日本桜草にとりつかれて二十数年、下手ながらこれまで続けて来た
のですが、それももうぼちぼちと整理する年頃になりました。


桜草は4月下旬が見頃なのですが、我が家では  今春初めての桜草が咲き
ました。まず最初に咲いたのが「幼馴染み」です。


・・・・・この花、全く「うぶ」な感じを受けませんか・・・・・


        他に今咲いている桜草

  ★ 今春一番咲「妻沼の雪」(何と読むのかな)

  ★ 今春一番咲「清里」野生(三芽植えたのだが)


名刹の旅「番外」 : 紀州東照宮

             ★ 社殿
       
紀州東照宮は、和歌山市の和歌浦にある神社で、私宅から車で
約一時間の距離にあります。 


和歌山市内は、若い頃3年間勤務したこともあり、また買い物、 
病院、観光等で常時行っておりますが、今まで紀州東照宮は一度
もお参りしたことはありませんでした。


それで今回、紀州東照宮は日光東照宮とどのようなかかわりが
あるのかと思い参拝したところです。


紀州東照宮は、1621年(元和7年)江戸幕府初代、徳川家康を
東照大権現として祀られています。家康の10男である紀州藩祖、
徳川頼宣公によって創建されたと聞きます。


        ★ 参道

        ★ 侍坂(108段) 


まず御本殿は、侍坂と呼ばれる108段の上にあります。


108段の階段を登ると朱塗りの極彩色の楼門があり、近づくと
細部に至るまで細やかに彫られた彫刻や色使いと豊かな文様が施
されています。またここからの和歌の浦の全望が綺麗に展望でき
ます。

          ★ 楼門

    ★ 楼門から和歌の浦を望む 


さすがに当社は、「関西の日光」の名に相応しく左甚五郎の彫刻や
加納・土佐派の絵画等もあり、豪華な風情を示す江戸初期の建造
物として国の重要文化財に指定されているそうです。


万葉集の山部赤人の歌でも知られる和歌浦は、


「若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴鳴き渡る」


詠われ、古くから多くの人々に景勝地として知られて、現在は国
の名勝に指定されています。


★ 所在地 :和歌山県和歌山市和歌浦西2-1-20
★ 主祭神 :徳川家康公:徳川頼宣公
★ 社格等 :県社
★ 創建  :元和7年(1621年)


名刹の旅 no52 : 法隆寺

法隆寺は聖徳太子が建立された寺院として、1410年に及ぶ伝統を
今に誇り、世界的な仏教文化の宝庫として有名です。


私は、若い頃「亀井勝一郎著書:大和古寺風物誌」の法隆寺を読んで
その感動を胸に、一度は訪れたいと強い思いがありました。


60数年前、はじめて参りしたときカメラを持ち合わせず、記録写真
はありませんが、数々の建造物、仏像の前で完全に心を奪われたこと
を思いだします。


後日、二回程法隆寺に参拝しましたが、法隆寺は余りにも奥が深く見所
が一杯です。


        ★ 伽藍配置

       ★ 中門の金剛力士像     
   

法隆寺は、日本仏教の始祖と仰がれる「聖徳太子」をお祀りしている寺で、
寺院に納められている仏像・仏具の殆どは飛鳥・白鳳・天平時代のもの、
その内容は「原色日本の美術2・法隆寺」で詳しく紹介されています。


法隆寺が建立されたのは607年のことで、推古天皇と聖徳太子が用明天皇
の病を治すために、建築を進めたことが始まりとされていますが最初の
法隆寺は、創建から64年後の670年に火災で焼失したと記されています。
それでも千三百数年の伝統を誇り、建造物は殆ど飛鳥時代の姿を現在に
伝える世界最古の木造建築と言われています。


特に仏像では「百済観音」への思いは深く、亀井勝一郎はこの像を
「大地から燃えあがった永遠の焔のようであった」絶賛しました。


私も本の知識から「百済観音」は必見の仏像として、この仏像を初めて
拝しましたとき、その感動は今も強烈に記憶の中に残っています。
特に九頭身のしなやかな御躯体は他の仏像では見ることはできません。


★ 百済観音像(パンフレットから複写) 
  
それでは、先ず西院伽藍から拝観します。


先ず南大門を入って、中門(ちゅうもん)を正面にして眺めると、
向かって左に五重塔、正面に中門があり、その眺めは誠に均整の
とれた美しいものです。


この中門には左右から伸びた回廊があり大講堂に接しています。
その内側に金堂、五重塔、鐘楼、経蔵があり、以上の伽藍を西院
伽藍とよんでいます。


そこから歩いて近くに大宝蔵殿があります。ここには必見の百済
観音をはじめ幾多の国宝がずらりと展示されています。


      ★ 西院伽藍(金堂と五重の塔)

      ★ 中門からの回廊 

      

       ★ 金堂

     ★ 五重塔


★ 五重塔の北面内部には釈迦が入滅の塑像群

★ 五重塔の西側内部には奈良時代の初めに造られた塑像群 

      ★ 回廊から大講堂


つぎに東院伽藍を参拝します。


東院伽藍は聖徳太子一族の住居であった斑鳩宮の跡に建立されたと言われ
ます。そこには回廊で囲まれた中側にに夢殿(八角円堂)が建ち、回廊南
面には礼堂、北面には絵殿及び舎利殿があり、絵殿及び舎利殿の北に接し
て伝法堂が建っています。


夢殿の堂内には、聖徳太子の等身像とされる救世観音像が安置されています。


        ★ 夢殿
一応法隆寺の拝観はここまでですが、ついでにすぐ近くに中宮寺があり、
ここには有名な弥勒菩薩が安置されています。


所在地
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
宗派 : 聖徳宗
寺格 : 総本山
本尊 : 釈迦如来
創建年:(伝)607年
開基 : 推古天皇・聖徳太子
別称 : 斑鳩寺