冬が抜けきれぬ今年三月下旬。私たちは車で松尾寺に初めて
お参りしました。
松尾寺は奈良大和郡山市の山手、山林に囲まれた静かな環境
のなかにあります。
まず北惣門をくぐり108段の石段を登れば本堂にたどり着き
ます。参拝を済ませた後静まり返った境内を散策しましたが
参拝者も少なく閑散としていました。
★ 北惣門から入り石段を登る
★ 108段の石段を登れば本堂
★ 本堂
★ 本堂正面
★ 本堂側面
とくに目を引いたのは境内の上部にある三重塔です。境内とのバラ
ンスがよくまこと美しく感じました。
松尾寺は養老2年(718)に「日本書記」の完成と厄除けの願いを
かけて舎人親王が建立したと伝わる古刹であります。
厄除けのご本尊は 千手千眼観世音菩薩です。
現在でもすべての厄除祈祷として、
厄除開運、家内安全、交通安全、病気平癒、自動車祈祷、商売繁盛、
お宮詣り、七五三詣り、十三詣り、安産、入学、諸願成就。
などが行わています。
変わったところでは、宝蔵殿に「損傷仏像」のトルソーがあります。
秘仏のため拝観することは出来ませんが、白洲次郎の妻、白洲 正子
の随筆に当菩薩の記述があります。
★ 秘仏の損傷仏像:トルソー(松尾寺のHPから)
★ 三重塔 : 後水尾天皇持仏であった如意輪観世音菩薩が
寄進され、祀られています。
★ 阿弥陀堂(右): 江戸中期頃に建てられ、阿弥陀如来と
観音菩薩・勢至菩薩を祀る。
★ 七福神堂(左):最古型の大黒天(重文)をはじめ、七福
の神々を祀る
★ 神霊石の大岩
★ 参道(帰り道)
住所:〒639-1057
奈良県大和郡山市山田町683 松尾山