名刹の旅 no35 : 長谷寺
★ 本坊から本堂、五重塔を望む
豊山:長谷寺(初瀬寺)は、西国三十三ヶ所、観音霊場巡りの第八番札所
です。
長谷寺の春は、奈良随一の牡丹の名所(150種7000株)で、春の観光では
その素晴さが心に深く刻みこまれます。
今回は秋の長谷寺です。長谷寺は四季を通じて風光明媚な素晴らしい名刹
ですが、特に秋の境内は静寂がひとしおで見事な紅葉に染まります。
なかでも本坊から見る、本堂の景観は全く壮観で自然の素晴らしさを堪能
します。
★ 仁王門
★ 登廊
★ 本堂
まず二王門から入り、本堂(釈迦堂)まで約200m余り、屋根に覆われた
登廊が続き、勾配のゆるやかな石段(399段)を登ります。
登廊の両脇は、かの有名な牡丹がいっぱい植えられています。
本堂は巨大な建築で、前面は京都の清水寺本堂と同じく舞台造となってい
ます。本堂は奈良時代の創建後、室町時代の天文5年(1536年)までに計
7回焼失したとのことです。
、
本尊像は十一面観音菩薩ですが、かなりの巨像であり、国宝・重要指定の
木造彫刻の中では最大のものであるといわれています。
この本堂から境内の眺めは最高で、その中に五重塔は色彩も華やかに、
かっこう良く聳えています。
★ 本坊
所在地 : 桜井市初瀬731-1
正式名 : 豊山 神楽院 長谷寺
開 山 : 徳道上人
宗派寺格 : 真言宗豊山総本山
本尊 : 十一面観世音菩薩
創建年 : 奈良時代(8世紀前半)
ご詠歌 : 幾たびも 参る心は 初瀬川 山も誓いも 深き谷