日本桜草は本来八重咲きはありませんでした。 それが静岡県掛川の
加茂菖蒲園において1983年に八重咲の性質を持つ個体が発見され、
これをもとに八重咲の改良を行い、八重咲の桜草を作出することに
成功したと資料にあります。
以下私が育てた八重の桜草を紹介します。
★ 夢一夜
★ 甘えんぼ
したがって、八重の桜草はここ三十数年の歴史ですが、今では貴重な桜草
として愛好家に広く好まれ、現在では約300種類程作出されていると言
われています。
★ 小桜重
★ 磯牡丹
しかし関西では、この八重咲き品種を手に入れることはなかなか難しく、
私は関東の花友から、十数種類程の芽を頂き育てています。
八重の桜草も一重の桜草も、育成には何ら変わることはありませんが、
花が咲くと一重の花びらもあったりして、総ての花びらが八重になると
は限らないようです。
私の感想としては、八重咲き桜草は 珍しさもあって貴重なのですが
花びらが華奢になり西洋花に近くなります、本来の古典園芸植物とし
ての「 清楚、可憐、優雅 」の風情とは少しかけ離れていくように
思います。
★ 夕景色
まあ人の好みそれぞれですから、一重の桜草もよし、八重の桜草もよし
いずれにしても、日本桜草は魅力があります。