日本桜草の魅力 : 花子
若い頃、子供が出来たら男の子は太郎、女の子は花子と名付けようと
きめつけていた友人がいた。
うまいことに初めの子は男の子で、さっくに太郎と名前をつけたが、
二人目は女の子ではなく、同じく男の子の誕生だった。
そして その後は、花子と名付ける機会は失われた。
花子とは、女の子の代名する普遍的な名前だが、今日この頃は花子と
名付ける親は皆無に等しい。しかし花子からくるイメージは、明るく
て、少しおちゃめで、愛くるしい。
日本桜草にも花子と命名された品種がある、園芸界では有名な大先生
「一江豊一」氏により作出された品種という。
花は切れ弁で平受け咲き、色は薄白で、中に行くに従い薄紅ぼかしと
なり、白い円となり、そして中心が紫できりりと花を引締める。
現代花としてまことに可愛い花模様である。