見て呉れ最高:私ごのみの「紅霞」
紅霞(こうか)は 夕日を受けて西方の空が燃えるような
紅色に染まった雲のこと、雲も霞もここでは同義語なので
す。
桜草ではこの品名を、紅霞(こうか)とは読まずに
「べにがすみ」とよんでいます。
紅霞は、紅色が特に冴えてとても美しい花です。花弁は桜弁
で紅色、花の底が曙白となり、紅色とのコントラストが絶妙
によく配合されています。
この花を最初に見たとき、なんと美しく近代的な花だろうと
思いました。桜草は本当に花の種類が多く、それぞれに独立
した花模様を作り上げます。
山里に咲く一色の桜草が三百年の歳月で改良され、古典園芸
として継続されて現在まで引き継がれていく。その間に多様
な花型を作りあげてきました。
私がいつも思うことは、もう10年程若ければ、来年はもっと
いい花をと意気込むのですが、今はもう継続が精一杯です。