日本桜草の魅力:「名刹」旅の記録

庭に咲く花。中でも日本桜草の容姿に
ついて、画像を見ながら観賞していき
たいと思います。

さらに名刹めぐり、旅の記録をとりま
とめてみたいと思います。

名刹の旅 no28 : 信貴山 朝護孫子寺

          ★ 朝護孫子寺伽藍配置図

      ★ 石灯籠の参道から本堂を眺める

       ★ 世界一福寅


朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)は、寺の名が難しく覚えてもすぐ忘れます。
そこで私は信貴山寺とよんでいます。


信貴山寺は、奈良と大阪にまたがる山頂にありますが、四季ともに風光明媚
な自然に恵まれ、観光も兼ねて参拝者はかなり多く、境内は何時も賑わって
います。


信貴山寺に訪れてまず出会うのが、世界一福寅です。


信貴山寺は本尊が毘沙門天なのに何故「寅」なのでしょうか、案内板でその

関わりを読むと。


今から1400余年前、聖徳太子がこの地において、仏敵、物部守屋を討伐せん
と祈願されたおり、寅をお供にされた毘沙門天王が出現され、戦勝の秘法を
受けられました。


その日は奇しくも寅年、寅日、寅の刻であり、そこで太子はこの山を、信ず
べし貴ぶべき山「信貴山」と名付けられ、毘沙門天王の尊像を彫み守護神と
してお祀りになった。それゆえに信貴山の毘沙門天王は、寅に縁のある神と
して信仰されました。


信貴山寺は、毘沙門天を本尊とするまことに数少ないお寺です、


毘沙門天は、仏教における天部の仏神で、四天王「持国天、増長天、広目天。
多聞天」のなか、特に多聞天の一尊を取り出して毘沙門天として尊崇し富貴
栄禄を祈願されてきました。これはインド・中国等においても、一尊に数え
られる武神として信仰の対象となっています。


なお四天王は、須弥山世界の四天王天の東西南北を守護する武将であるため、
すべて甲冑に身をかため、岩座に立ち又は鬼(天の邪鬼)を踏んでいます。


私が最初に信貴山寺を訪れたのは、会社の研修会が王蔵院で実施されことで
した、このときは十分な時間がなく、観光もきなかったのです。  しかし
今回(今年2月7日:日曜日)は天候にも恵まれゆっくりと拝観することが

できました。


まず赤門を入り少し行くと「世界一福寅」が出迎え、遥か向こうに立派な
本堂がそびえます。

★ 赤門を入ると境内は奥深く、かなりの段差を登りながら幾多の

  伽藍を拝観して行きます。

        ★ 聖徳太子像

     ★ 樹齢1500年楓の古木

         ★ 本坊

       ★ 千手院護摩堂

   ★ 大寅、子寅 お土産用かな

   ★可愛いお地蔵さん、千体程あるのかなぁ

       ★ 王蔵院・地蔵尊

        ★ 多宝塔

       ★ 成福院融通殿


それでは本堂をご覧下さい。

  ★ 石段を登り本堂に入る、右側から正面に出る

 ★ 本堂から見る風景、ここから眺める景色が絶景で、
   斑鳩方面の山や町並を一望することができます。


いよいよ本堂内の毘沙門天さんの拝観です。拝観料500円を支払い、説明
員に従い、厨子の前に立ちます。両脇にランプが灯り、その光で肝心の本尊
さんが非常に見にくい、ランプの光を手で覆うと、少しは見やすいとの説明
で、その様にすると少しはっきりして見える。像は等身大よりかなり小さい、

甲冑をつけた武将でした。


本尊を拝観後、背後にあたる本堂内陣の奥には、毘沙門天王の眷属である
二十八使者像が安置されております。だが堂内は薄暗く像の形態を詳細に
拝観することはできませんでした。

   ★ 本堂付近から、寺の上部・王蔵院・地蔵尊を眺める


朝護孫子寺で特に有名なのは、寺に伝わる国宝「信貴山縁起絵巻」でありま

す。平安時代後期のもので、日本の絵巻物の代表作とされています。
縁起絵巻と言っても信貴山の寺社とは関係なく信貴山で修行していた命蓮の
奇跡譚が中心主題となっているとのことです。勿論見ることはできません。


所在地:奈良県生駒郡平群町大字信貴山2280-1
山号:信貴山
宗派:信貴山真言宗
寺格:総本山


本尊:毘沙門天
開基:伝・聖徳太子
別称:信貴山の毘沙門さん
文化財:紙本著色信貴山縁起絵巻(国宝)


なお毘沙門天王は七福神のなかの一神でもあり、全国の人々にひろく信仰さ
れています。商売繁盛、金運如意、開運招福、心願成就の徳を最も厚く授け
てくださる福の神ということだそうです

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