名刹の旅 no36 : 竹生島・宝厳寺
竹生島は琵琶湖の北に位置し、湖で2番目の大きい島で、周囲約2キロ、
高さ120M、付近の水深100Mで、直径220Mの巨大な花崗岩の柱だと考え
られています。
この島を訪れたのは11月中頃、島は殆ど針葉樹で覆われ、紅葉する樹木
は殆ど見当りません。この小さい島のなかに西国三十三ヶ所、観音霊場
巡りの第三十番札所「宝厳寺」があります。
竹生島宝厳寺は西国三十三ヶ所中、唯一船で参拝する寺で、最初琵琶湖
のどの港から出発らするのかを決めます。私の場合、今回彦根城の観光
も兼ねていたので出発港は彦根桟橋からとしました。
船上次第に遠ざかる彦根城を眺めながら、後は広々とした近江平野を見
渡しての 40分の渡船の旅です。
★ 彦根桟橋
★ 船上から彦根城を望む
★ 竹生島全景
船は次第に竹生島に迫り宝巌寺の全景が 映し出されてくる。よくぞこんな
小さい島にお寺が、との思いふかめる。
・・・・・それに あぁ なんと素晴らしい景観か・・・・・
宝厳寺の本尊は弁才天と千手観音です。弁才天は弁天堂に安置され、安芸の
宮島、相模の江島とともに日本三弁天に数えられているという。
また観音堂には本尊として千手観音がに祀られてます。
★ 竹生島桟橋下船すぐ、琵琶湖周航歌碑
★ 入島直前の風景
★ 三重塔
★ 望:三重塔 この階段を登り後は右側を道路沿いに歩く
★ 弁財天を祀る 弁天堂
★ 竹生島神社本殿
★ 宝厳寺の観音堂 唐門は秀吉の大坂城の唯一の遺構と
伝わり国宝
★ 渡廊(重文) 船廊下を歩きます
「観音堂」は山の斜面に建っており、舞台造りとなっています。「舟廊下」も
同様に崖に寄りかかるように建っています。
宝厳寺のいわれ
すべては、天照皇大神のお告げから
竹生島宝厳寺は、神亀元年(724年)聖武天皇が、夢枕に立った天照皇大神
より「江州の湖中に小島がある。その島は弁才天の聖地であるから寺院を建
立せよ。すれば、国家泰平、五穀豊穣、万民豊楽となるであろう」
とのお告げを受け、僧行基を勅使としてつかわし堂塔を開基させた。
その後3回にわたり火災等に見舞われたがその都度復興した。
寺名 : 巌金山宝巌寺 西国30番
住所 : 滋賀県東浅井郡びわ町字早崎0666
宗派 : 真言宗豊山派
本尊 : 千手千眼観音(行基の作で秘仏)
ご詠歌 : 月も日も 波間に浮ぶ 竹生島 船に宝を 積むここちして