名刹の旅 no7 : 「談山神社」
私が多武峰(とうのみね)を知ったとき、何と いい地名な
んだろうと思った。調べると桜井市南部地区の旧村名である
という。
ここに奈良随一の紅葉の名所「談山神社」がある。
談山神社は、飛鳥時代に(西暦645年)中大兄皇子(後の
天智天皇)と中臣鎌足(後の藤原鎌足)が多武峰に登り
「大化改新」の談合を行ったところとされている。
望:談山神社
十三重の塔
背景から頂上の山を御破裂山といい、標高が619メートル
あるというから、談山神社も高所の山腹にあり、空気は
よし、秋には燃えるような見事な紅葉に包まれる。
この紅葉を見るため、秋には多くの観光客が訪れるが、車
だと渋滞に巻き込まれるうえに、駐車場ではバス優先のた
めに、一般車の駐車余裕が少なく非常に困ることにもなる。
駐車場
入山入口の鳥居
本 殿
談山神社へはまず鳥居をくぐり入山するが、神社でありなが
ら、仏教建築がそのまま使用されており、お寺のような雰囲
気となる。これは神仏分離以前は寺院であり、多武峯妙楽寺
といったが、明治2年(1869年)に神仏分離令により談山神社
と改称されたという。
けまりの庭から、十三重塔を望む
本殿から灯籠と紅葉を眺める。
舞台造りの拝殿
談山神社で特に有名なのがに十三重塔で、藤原鎌足の廟所と
される。現在の十三重塔は享禄5年(1532年)に再建された。
11月上旬の紅葉
11月上旬の紅葉
摂社東殿(恋神社)
縁結びの神として祀られている鏡女王は、藤原鎌足の妻で、
万葉の歌人、額田王(ぬかたのおおきみ)の姉であり、
情熱的な恋の歌を残した歌人であったと記されている。
ここで絵馬に願いを書き奉納すると、恋愛が成就するそうだ?