名刹の旅 no14 : 紀三井寺
★ 本殿
★ 境内から見る風景(和歌浦湾を一望)
紀三井寺の春は、近畿で一番の早咲き桜として有名で、大阪に勤めている頃は、
花見と言えばいつも候補にあがる景勝の地でもあった。
また紀三井寺は、和歌山市の最南端で名草山(228.6m)の中腹にあり西国三十
三所の第2番札所として信仰を兼ねてお参りする名刹でもある。
正式名は紀三井山金剛宝寺護国院で、今からおよそ1230年前昔、奈良朝
時代に、唐僧・為光上人によって開基されたそうで、当初は真言宗山階派の
寺院であったが、現在は、山内・県下あわせて十六ヶ寺の末寺を擁する救世
観音宗の総本山となっていると記されている。
宗派:救世観音宗
本尊:十一面観世音菩薩
先ず参道から楼門をくぐり234段の急な石段を登る。その途中右手の木立
の中に音を立てて流れ落ちる小滝があり、これが紀三井寺の名の起こりであ
る三井水の湧水の一つで「清浄水」とう有名な名水である。
登りきると境内に入る左手に本堂があり、また境内から和歌浦湾を一望出来
る眺めは素晴らしいの一語に尽きる。
本堂は江戸時代、宝暦9年(1759年)の建立で観音堂ともいい、三十三箇所
巡りの朱印を頂く所。
★ 参道から正面が楼門を登る
★ 階段途中右に身代わり大師
★名水:清浄水
今から10年ほど前に新仏殿が完成し、この中に高さ11mの大千手十一面観音が
祀られ、階段づたいに登ると身近に仏像を拝観することができる。かなり高所で
ここから外部を眺めると、紀三井寺が今までと違った角度で眼下に見渡せる、
必見の場所である。
★ 本堂
★ 仏殿からみおろす境内
★ 多宝塔
紀三井寺にお参りしてからの観光は、近く新和歌浦から雑賀崎方面となるが
この頃は観光客をあまり多く見かけない。
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