日本桜草の魅力 : 花に品位を感じる「上絞」
上紋(じょうしぼり)は淡い桃色のぼかし、更に淡い紅のぼかしで、花の色は
まこと初々しく品位のある色合いを醸し出しています。
上絞は、昭和初期の作出された桜草です。なお私が日本桜草の中で最も大事
にしている品種の一つです。
よく似た花色に「朱鷺の雛」がありますが、上絞りの方が淡い紅が少し優って
います。いずれも鴇色で、桜草の中では一番好まれる色合といえるでしょう。
★ この品種は「朱鷺の雛」です
私も今までいろんな花作をしましたが、これだけ優しい花色はあまり見ま
せん。日本だけが作り得た古典園芸植物(古典園芸)だからと思います。
「古典園芸」という言葉をよく使いますが、古典園芸植物とは。
・・・・・主に江戸期において、日本原産の植物または古く日本に渡来した
植物を原種として、日本で発達を遂げた鑑賞用の園芸植物群をまとめて、
(広義の)古典園芸植物と呼ぶ。その際に「日本古典園芸植物展示物」
という名称を用いたことから、この名称が固定したそうです。・・・・・
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