日本桜草の魅力: 線香花火にみる・手牡丹
桜草の手牡丹の花を見て、当初この品名がなぜ手牡丹なのか理解できませ
んでしたが、線香花火に手牡丹と言う言葉があるのを知り、線香花火が燃
える状態と、桜草の咲いている花びらのイメージが重なり、なるほどこの
花名もありかと、私が勝手に思った次第です。
昔懐かしい夏の風物詩国産線香花火。手牡丹と言えば線香花火の名称でも
あります。
線香花火には2種類あるそうです。
一つは「スボ手牡丹」といい、葦や藁の管の中に火薬を入れたもので手に
持って上方45度に向けたり、火鉢などに立てて楽しむ 。
二つには「長手牡丹」といい、藁ではなく和紙を使い、そこに火薬を付け
て縒ったもので下に垂らして燃やす。
線香花火は点火して最初の現象が 真ん中が大きく膨らみます。これと短い
火花とが重なり合い、そのイメージが「牡丹」といわれる所以です。
火を付けてから、玉が落ちるまでを、牡丹、松葉、柳、散り菊 と例えられ
る美しい変化を、日本人の心を打つ、わび、さび、はかなさ、もののあわ
れがある、まさに日本の伝統美と言われる方もおられます。