名刹の旅 no41 : 三室戸寺
★ 山門 : まこと鮮やかな朱色です
★ 山門から入り、この階段(60段)を登ると本堂に着く
三室戸寺は京都宇治市にある寺院で、西国三十三ヶ所観音霊場の第10番
札所である。
当寺を訪ねた頃、カーナビを持つておらず、造成された宅地を、地図を頼り
に迷いながらも山門にたどり着いた。
朱塗りの山門はこぢんまりとまとまり、三室戸寺の表札がはっきりと目に
焼きつく。ここまで来ると 緑の自然がいっぱいで閑静な参道へと続く。
階段を登り本堂前に出ると、大きい蓮鉢が本堂の全面に広範囲に配置され、
花の咲く頃の見事さが想像できる。ここは蓮の花の咲く頃がいいのかなぁ~。
紫陽花寺としても有名だし、少しお参りする時期を間違えたか・・・と思い、
ちょっと残念・・・
★ 本堂
★ 三重塔を望む
★ 本堂前は蓮鉢がずらりと並ぶ、花の咲く頃に来てみたい
★ 三重塔
★ 鐘楼
宗派:天台宗
本尊:千手観世音菩薩
住所:宇治市メン道滋賀谷21
ご詠歌: 夜もすがら 月を三室戸 わけゆけば
宇治の川瀬に たつは白波
寺伝によると、この寺の創建は宝亀年間(770)に、光仁天皇が
宇治の離宮に行幸されたとき、なんとなく吉兆をお感じになり、
お伴の右少弁犬養に原因を確かめさせたところ、宇治川の上流の
岩淵に滝があり、滝壷から千手観音像を発見、おおいに喜ばれた
天皇はこの地に一寺を営んだ。
これが三室戸寺の前身とされる。
★ 庭園
三室戸寺で特に印象に残ったのは、参道の横が回廊式の庭園となって
おり、かなり広く、清水の流れ、せせらぎの音、樹木の林等、自然を
地形をいっぱいに取り込んでいる。この中の散策は別世の感があり、
観光案内書にはツツジ一万株、紫陽花が5000株と数多く植え込まれて
5:6月の開花時は、幽艶な風情をかもす記されている。