夕の色にはよどみあり:おとな好みの「金田の夕」
桜草は、新花として承認されると、その花名は代々、
愛好家のよって引き継がれ栽培されていきます。
それゆえに新花作りの作者は、真剣に花名に取り組ま
れることと思います。
この「金田の夕」もそれなりに意味があるのでしょうが、
「夕」と言う言葉のはしから花のイメージがほんのりと
湧きそうです。
花の形は、かがり弁に平咲きで、かなり派手なのですが、
花の色は、白地にごく淡い紫がかかり、芯が紅色で全体を
引きしめています。なお花の色には少しよどみもあって美
しく、この桜草はなんと大人好みの花なんだろうと強く
印象に残りました。
比較的に新しい品種なので、作者を調べると「浪華さくら
そう会」会長の山原氏と記録がありました。
現在、全国では桜草の愛好会がかなり増えてきているよう
ですが。やはり関東では「さくらそう会」:他-市川:相南:
那須:鎌倉等)と
関西では「浪華さくらそう会」が中心的な存在として、桜草
の普及につとめておられると聞いています。
私も浪華さくらそう会の末席の一人です。
★「夕」=日暮れ時から夜半にかけて。夕と同じ意味の言葉は
夕方(ゆうがた)・暮(くれ)・黄昏(たそがれ)・晩
ばん)など。
また、漢語の夕(セキ)・暮(ボ)・昏(コン)・晩(バン)
はほぼ同義語である。-----(辞書より)-----