初々しい少女の好み:鴇色の「朱鷺の雛」
朱鷺(とき)も鴇(とき)も同じ鳥の意味ですが、
一般的に鳥の場合は朱鷺の字を使い、色の場合は
鴇の字が使われているようです。
桜草の朱鷺の雛(ときのひな)は江戸時代からの
名花と言われ、初々しく、しかも品があるので今
だに愛好者も多く、桜草に朱鷺に勝るものは無し
と言う程高く評価する人もいます。
鴇色(ときいろ)とは、日本伝統色の呼び方で、
江戸時代に鳶や雀、鶯などの身近な鳥の様態から
色名となったものが多く、鴇色もそのひとつと考
えられています。
鴇色は、朱鷺が飛ぶ時に見える風切羽の薄い淡紅色
(淡いピンク色)で。特に女性の和服等にによく用
いられ、乙女色(おとめいろ)などと呼ばれること
もあったようです。(下図参照)
朱鷺(ニコニコ大百科から引用)
現在朱鷺は特別天然記念物として厚く保護され「佐
渡島内に60羽定着」の目標が達成されたと聞きます。
少しでも増えればいいのですが。