日本桜草の魅力:「名刹」旅の記録

庭に咲く花。中でも日本桜草の容姿に
ついて、画像を見ながら観賞していき
たいと思います。

さらに名刹めぐり、旅の記録をとりま
とめてみたいと思います。

日本桜草の魅力:「名刹」旅の記録の新着ブログ記事

  • 日本桜草の魅力:華やかな金色の鳥に似て「錦鶏鳥」

    錦鶏鳥は、江戸時代の古花で名品の一つに上げられています。 この花たしかに花弁の切れが良く、色も、表は紅-白僅かに染出し、 裏-紅で、華やかに咲きます。 ネットからの資料では、錦鶏鳥はキジ科の鳥で、主に中国南西部 からチベット、ミャンマー北部にかけての山の高所に分布し、全 長は雄が約1メートル、雌が... 続きをみる

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  • 名刹の旅 no11 :「三千院」

              三千院の紅葉(1)           三千院の紅葉(2) 京都大原三千院、ここも紅葉が映え一旦庭園に入ると別世の感じを受ける。庭は 清く美しく、その中を多くの観光客が賑々しくあとを絶たない。機会があればこ の季節をさけての散策がいいのだが。     そして一人静寂の中で想うこ... 続きをみる

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  • 日本桜草の魅力 : 白と紅が冴える「朝日の光」

    桜草は花名が重要で、花名によりその価値を評価します。したがっ て鉢には必ずラベルにより花名を表示します。 鉢植えで、品名の分からない桜草は来年4月に花を見るまでほおっ ておきます。花を見て花名か分かることもありますが、分からない ものはプランタン等に植えておきます。 桜草を購入する場合花名のよって... 続きをみる

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  • 名刹の旅 no10 : 薬師寺

    亀井勝一郎書の「大和古寺風物詩」には、1939年の薬師寺について次のよう な記述がある。 「薬師寺は由緒深い寺でありながら、法隆寺と比べて荒廃の感が深い。金堂内部 の背景の壁は崩れたままになっているし、講堂に至っては更に腐朽が甚だしい・・・・ しかしその荒廃ぶりにはどこか堂々たるところがあってみす... 続きをみる

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  • 日本桜草の魅力:すっきりした桜弁野生種の「岐阜」

    いよいよ11月に入ります。桜草にとっては、植え替えの時期となり その準備に追われます。私も今日一日はまず鉢土作り、赤玉(小粒) と腐葉土を混ぜ合わせます。これは結構高齢者の私にはハードな仕事 になりました。 11月10日から植え替えを開始します。来年も花の咲く良い芽が 出来ていますようにと期待する... 続きをみる

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  • 名刹の旅 no9 : 東福寺

    秋の紅葉を求めて、方々の名刹を訪れたが、東福寺ほど心に残る紅葉は 無かった。庭園全体が真紅に燃えるように迫る、それは全く別世界の美 の競艶であった。 東福寺へは、今は亡き友と2人で京都駅からタクシーに乗ったが、東福 寺方面は観光シーズンだけに拝観者が多く、奈良線の踏切を渡るのだが 道路が狭くひどい... 続きをみる

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  • 日本桜草の魅力 : しなやかに踊る「鴨川踊」

       鴨川踊りは京都の先斗町歌舞練場で、芸者さん、舞妓さんに    より上演される舞踊公演のこと、その華やかさは豪華絢爛で    あるという。    桜草の鴨川踊りは40年程前に作出された花だから比較的に    新しい品種である。この鴨川踊りの花びらには、かなりのし    なやかな動きがあるので、... 続きをみる

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  • 名刹の旅 no8 :「書写山・圓教寺」

        摩尼殿  西国三十三ヶ所巡りの朱印はここで行われる   大講堂  大講堂:食堂:常行堂 が コの字に並び「三之堂・        みつのどう」と呼ばれる         ケーブルカー山頂         まず圓教寺の仁王門をくぐる 書写山・圓教寺は「西の比叡山」とよばれるほど寺格は高く、 ... 続きをみる

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  • 名刹の旅 番外編 :「案山子・かがし」

             北奥村:春の田園風景   秋です、田園の実りのを見ながら、今は亡き友が郷土の振興を兼ね   て、中心的に働きかけ実施してきた「案山子まつり」。もう何年続   けていることでしょうか。今年もその模様が家族から届けられてき   ました。   案山子祭りには、その年の出来事をテーマとし... 続きをみる

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  • 日本桜草の魅力 : 純白の野生種「田島ヶ原」

      桜草の自生地として有名な、荒川上流の埼玉県浦和市の田島ヶ原では、   自生の桜草が、国の特別天然記念物として指定され大切に保存されて   います。   ネットで現地の現状を見ても、自生地の規模は大きく、一帯をさくら   そう公園として整備され、四月中旬が見頃とのことです。   この桜草の花名は... 続きをみる

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  • 名刹の旅 no7 : 「談山神社」

      私が多武峰(とうのみね)を知ったとき、何と いい地名な   んだろうと思った。調べると桜井市南部地区の旧村名である   という。    ここに奈良随一の紅葉の名所「談山神社」がある。   談山神社は、飛鳥時代に(西暦645年)中大兄皇子(後の    天智天皇)と中臣鎌足(後の藤原鎌足)が多武峰... 続きをみる

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  • 日本桜草の魅力 : 性格のおだやかな「人丸」

       桜草は夏に入ると葉が枯れて休眠期に入り、秋の涼しさ    を迎えると、地中の根に花蕾が膨らみ始め新芽の充実期    を迎える。    この時が植え替えの時期で、私は11月中旬をめどに植    え替えを始めることとしている。2月頃までに植え替え    ればいいのだが寒さにはかなわない。    ... 続きをみる

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  • 名刹の旅 no6:「谷汲山:華厳寺」

                      満願の寺、谷汲山華厳寺。真紅の紅葉に染まる           -----これこそが紅葉-----。    紅葉の盛りは一週間位で、その時期を逸してはならない。その   ことを強く感じたのが谷汲山華厳寺である。古刹めぐりを兼ね   て晩秋に三回訪れたが、二回は紅... 続きをみる

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  • 野生種と思うのだが?:「桶の詰白(おけのつめじろ)」

       埼玉県の桜草自生地をネットで調べると、埼玉市を含め、    戸田市から北の桶川市にかけての荒川水域は、桜草野生種    の宝庫のようだ。    この地方の野生種の品種には次ぎのものがある。    「田島白:上尾白:浮間白:戸田白:平方白:皿尾紅:     羽生紅:田島紅:桶の詰白」    今... 続きをみる

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  • 名刹の旅 no5 :「成相寺」

      少し季節には早いが、今日の名刹は、冬の成相山成相寺です。      今回は、息子夫婦との四人の旅で、当然運転は息子です。   まず予定ですが、久美浜の民宿で一泊し、成相寺にお参   りして帰阪します。   久美浜は、夏の海水浴に子供づれで何度も訪れたところ、   海水浴場は、日本海側で民宿から... 続きをみる

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  • 庭に咲く花:綺麗な花には毒がある

          シロバナヒガンバナ(ギントウカ) 彼岸花(曼珠沙華) 8月末、我が屋の庭に咲く花は少ない、しいて言えは彼岸花だが、 赤花は山野でこそ綺麗だが家の庭にはそぐわない、それでは白花 はどうだろうか。  白花は、鉢植えで5年前から咲かせている、球根は増えないがそ れでも、今年やっと3本の花が咲... 続きをみる

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  • 消滅多い、野生種の桜草:「和田野」

       細弁       桜弁 日本に自生する桜草は、花名が殆ど自生する地方名となっています。 更に花の色はピンク系と白、また花びらの形は桜弁か細弁が多いよ うです。 今回の桜草「和田野」の自生地は、長野県と記録されています、 確かに和田野は 長野県北安曇郡白馬村にある地方名のようです。 少し興味が... 続きをみる

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  • 名刹の旅 no4 : 竜安寺

      アメリカ合衆国出身の日本文学者・ドナルド・キーン氏は   2008年に文化勲章受章し、その後日本国籍を取得し日本に   永住した。   彼の「果てしなく美しい日本と私」の講演の一部に、彼が   こよなく京都を愛し、なかでも竜安寺をよく訪れて、方丈   庭園の石庭を眺めたこと、特に月夜の晩、月の... 続きをみる

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  • しとやか花、誰が付けたか:「還城楽」

    還城楽は、花弁が広く、桜弁の抱え咲きで、淡い紫色に白の染 め出しがまことにおしとやかであり、少し気の弱そうな花に見 えます。 しかし、花名は誰が付けたか「還城楽」。 還城楽とは雅楽の舞曲です。赤い顔の面をつけた舞人が蛇を見 つけて、その蛇のまわりを舞うという伝統藝能で、多くの神社 が能舞台で舞を奉... 続きをみる

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  • 名刹の旅 no3 :「天龍寺」

      季節には少し早いが、晩秋、京都の寺院仏閣は見事に衣がえを   して真紅にそまる、中でも天龍寺の庭園は大勢の観光客が押し   寄せて賑わう。   まだ現役の頃、天龍寺で一泊二日の自己啓発の研修を受けた。   カリキュラムは忘れたが、記憶をたどれば、屋根付きの廊下を   のぼり、多宝殿の中で、当時... 続きをみる

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  • 花好きな少女が似合う:「ほほえみ」

          ・・・・・おじさん  この花を買ってよ・・・・・       ・・・・・少し はにかんで ほほえんで・・・・・         ・・・・・ ほほそめて ・・・・・      桜草は300年来一重の花でした。ときたま二重に咲いたと   しても翌年は一重に戻るので、二重の状態を継続的に育成... 続きをみる

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  • 名刹の旅 no2  番外編 :「耕三寺」

      名刹から少し脱線するが、西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の   生口島に、「西の東照宮」と呼ばれるユニィークなお寺がある。   その寺名は「耕三寺」寺全体が博物館を兼ねるという発想で生   まれた寺で、一度は信仰と観光を兼ねて行ってみたいお寺だ。   先ず「孝養門」- 日光東照宮「陽明門」を模し... 続きをみる

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  • やさしさの人気花:「陽炎」

    陽炎(かげろう)は 江戸時代に作出されたと言われています。 花をみると、かがり弁で少し受け咲きになります。花の表が純白 で裏が薄鴇色となり、この色合いが花の優しさを醸し出します。 桜草には盛衰の歴史があるようです、鈴鹿冬三の書によると、流 行の初期は享保時代(1716~)から。黄金時代は、天明から... 続きをみる

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  • 名刹の旅 no 1:高野山

      我が家から高野山へは、マイカーで約3時間の旅。数年一度は   高野山を訪れ、竜神スカイラインから竜神温泉に行きお湯に浸   ります。          車での旅は、まづどでかい西の大門に到着します    仁王さんにご挨拶して寺院に入ります 高野山は、平安時代のはじめに弘法大師によって、開かれた... 続きをみる

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  • 華やかさにはトップを争う:「浮線綾」

         浮線綾(ふせんりょう)は、 江戸末期に作出された品種で、      見事なまでの華やかさです。      まず花弁をみると、表が白:裏が紅:弁は深いかがり弁で:      狂い咲きとなり:更に抱え咲となります。                      これだけの要素を持つ花は、そうざら... 続きをみる

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  • 鉢植え桜草の用土:桜草は「小桜源氏」

       それぞれの植物には、生きるためにそれぞれの環境に    属した用土に上に成長します。    野生種の桜草は、絶減危惧種とされており、自生地は    行きとどいた保護を行なっていますが、残念なことに    近畿では自生地はありません。    野生種は衰退の状況にあるのですが、逆に改良種はます ... 続きをみる

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  • 鉢植え桜草のバランス:「金秀花」

    桜草の鉢植えは、5号鉢に4芽植えが丁度バランスが取れて よしとされるが、4芽揃って成長し花が咲くとは限りません。 私の場合4芽植えで4芽揃うのは2/3程度となり、あまり確率 はよくありません。 悪い原因は、植え方か、芽そのものか、土壌か、育成上の技量 不足が考えられますが、もともと愛情不足(取り扱... 続きをみる

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  • 白地を染める「花摺衣」

        昨日はネット麻雀(Maru-Jan)で、倍役満:大四喜(だいすうし)   {東東東:南南南:西西西:北北北:△△} を上がり、      一日中気色最高。      今日もあしたもその「つき」が続きますように。    8月も後わずか、今は桜草の手間が一番かからない時期ですが、   雑草が生... 続きをみる

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  • 見て呉れ最高:私ごのみの「紅霞」

       紅霞(こうか)は 夕日を受けて西方の空が燃えるような    紅色に染まった雲のこと、雲も霞もここでは同義語なので    す。    桜草ではこの品名を、紅霞(こうか)とは読まずに    「べにがすみ」とよんでいます。    紅霞は、紅色が特に冴えてとても美しい花です。花弁は桜弁    で紅色... 続きをみる

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  • ひと時の夕焼け空に魅せられて:「夕景色」は如何に

      夕景色ですぐ頭に浮かぶのは童謡「赤とんぼ」の絵本。    日が落ちる西日を浴びて、赤とんぼを追っかける子供の姿。   大人は「夕焼け空が真っ赤っか」・・・・・と酒を酌み交わし   ながらカラオケで歌い、実際の夕焼けを見ることはない。      それから---   定年後にやっと時間から解放され... 続きをみる

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  • 遊女太夫は命とりの床上手:「夕霧」にたくして

    私の定年が終わり、第2の就職先が大阪中央区の谷九にありました。 仕事の範囲は大坂南の区域で、自転車または歩いて回った懐かしい 地域です。その隣接に新町がありそこもついでによく出入しました。 その地域を、産経の記者のデイリーコラム覧が、興味のある記事を 載せていたのでその一部をお借りし紹介します。 ... 続きをみる

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  • 春を告げる小鳥のさえずり:「鶯宿梅」

      鶯は、夏は山地の低い林で繁殖し、冬から春にかけ   平地に降りて来ます。そして春を告げる小鳥として   美声でさえずります。さえずりでは情感的すぎるの   で春に鳴くとしましょう。   この鳴き声を楽しむために、古くは かなり飼育され   たのですが、今は鶯も目白も保護鳥になり飼育出来   な... 続きをみる

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  • 林檎のような赤いほっぺの女の子:「紅児童」

      紅児童?いや~こんな言葉は聞いたことありませんね。   でも花名は 何でもありの桜草、紅児童は新種だけに、   固有名詞はどんな造語も有りにしましょう。   紅児童とは、アニメの世界で 昔、殿に使えた可愛さ   抜群の小姓とか、北国の赤いほっぺの女の子を、特に   「おしん」のような女の子が思... 続きをみる

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  • サクラソウの呼称について:桜草は「千鳥遊」

       西洋のプリムラも「サクラソウ」と言います。    日本のサクラソウも「サクラソウ」が正しいようです。    でもこの呼び方では「日本」と付けなければ区別がつ    きませんそのため、    西洋のプリムラを「西洋サクラソウ」またはプリムラと言い、    日本のサクラソウを「日本サクラソウ」と... 続きをみる

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  • 絞り入りの珍種:「前代未聞」

      前代未聞とは、今まで一度も聞いた事がない とか   非常に珍しいこと の意味でしょうが、桜草にもそ   んな花名があります。   どちらかというと「非常に珍しい」の感じに近く、   その特徴として花模様に絞りが入っていることで   す。桜草では花に絞りが入っている品種は非常に   少ないのです... 続きをみる

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  • 同じ花なのに:「綴錦」「花車」「大孔子」とは

    今年も異常気象なのでしょうか、8月に入り35度 前後の猛暑が1週間ほど続いています。 夏場の桜草は、鉢土の葉がすっかり枯れて何もあり ません、ただ雑草が生えるので取り除きましょう。 葉がないからと油断してはいけません。根茎はしっ かり生きているので特に潅水に心がけることです。         綴錦... 続きをみる

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  • 薄紫は、ほんにやさしい:「夜半の月」

        桜草の花名は、登録して承認されれば何でもありの     ようですが、この、夜半の月(よわのつき)はイメ     ージとして同調できる、やさしいソフトな花模様な     のです。     夜半の月とは、夜中に出る月のことで、会話で使う     ことはまずありませんが、俳句など、詩的な情景を ... 続きをみる

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  • 誰もが歌った童謡:それは「朧月夜」

     国民小学校で習った朧月夜、私たちの年代は  誰もが口ずさむことの出来る名曲です。   1、菜の花畠に、入日薄れ   見わたす山の端(は)、霞ふかし   春風そよふく、空を見れば、   夕月かかりて、にほひ淡し   2、里わの火影(ほかげ)も、森の色も   田中の小路をたどる人も   蛙(かはづ)... 続きをみる

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  • 品位あり、繊細で可憐:その名は「銀覆輪」

       覆輪(ぷくりん)とは、骨董品(金物)などに施さ    れている、飾りのようなものと思っていましたが、    思い違いをしていたようです。    覆輪とは、金物は勿論、衣類にも、植物にも多く使    われている用語で、外側の部分が、ほかと違う色で    縁どられているという意味でした。    ... 続きをみる

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  • 作出した花を褒める:それが「賛歌」かも

      賛歌は神をたたえる歌と聞いていますが、神さまでも、   オリンピックも、愛、そして青春でも、後に賛歌とつけ   れば、それぞれをほめたたえる歌となることでしょう。   昨日は、久しぶりで結婚式などでよく聞いた「愛の賛歌」   を「you tube」で聴きました。   日本でもシャンソン歌手でな... 続きをみる

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  • 盛夏、涼を求めて白はいかが:純白の「宇宙」「白梅」

    農藝雑話「桜草の話」 (113年前) 素(も)とは野生の桃色の小輪の一種で御座いましろーが  人智の恐るべき注意と淘汰とに依りまして幾多の銘花を出 しました 而してこの花の開きまする頃は恰度(てうど) 餘の花の休んで居る時分 則ち切れ間で御座いますから盆 養に致しまして極めて清艶なるもので御座いま... 続きをみる

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  • 桜草の夏場は涼しい日陰に:花の名は「初音」

       梅雨が終わりいよいよ盛夏、鉢植えの桜草は    暑さを嫌います。    それでできるだけ風通しの良い涼しい日陰が    良いのですが、庭のスペースや鉢の数によっ    てはそうもゆかず、結局よしずや寒冷紗等で    遮光をしてやります。    さらに水やりが大切な仕事です。    夏場は乾燥... 続きをみる

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  • 江戸時代からの稀品:色彩美の「玉珊瑚」

       桜草の玉珊瑚は、江戸時代から稀品として高く    評価されてきました。    玉咲の代表的な名花で、花房は細長く少し垂れ    気味に咲きます。    特に、花弁の色彩の美しさは格別で、誠に見事    な色合となります。    江戸時代は、玉珊瑚の簪(かんさし)が多く使    われていたよう... 続きをみる

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  • 初々しい少女の好み:鴇色の「朱鷺の雛」

       朱鷺(とき)も鴇(とき)も同じ鳥の意味ですが、    一般的に鳥の場合は朱鷺の字を使い、色の場合は    鴇の字が使われているようです。      桜草の朱鷺の雛(ときのひな)は江戸時代からの      名花と言われ、初々しく、しかも品があるので今      だに愛好者も多く、桜草に朱鷺に勝... 続きをみる

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  • 花名のとおりにはいかぬ:か弱い「大力無双」

    「だいりきむそう」とは大層な花名です。桜草の場合 品種が固有名詞なので、どんな花名を付けようがどう ぞご随意に、とは思うのですが。 それが この大力無双は、江戸時代からの古花で逸品 と評価され、今に伝わる名花なのです。 しかしながら育成に当たっては性質が弱く、繁殖力も 弱いとされています。 花は豪... 続きをみる

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  • 桜草の出会いは奈良の高鴨神社:写真は「秋茜」

        何年前になるのでしょうか。   若い頃、名刹巡りで京都、奈良へよく旅をしました。   その一つが、葛城山、御所側の山里です。   近鉄御所から五条まで道のりは十数キロ程、その途中に   高鴨神社があります。   40年程前、ここで初めて日本さくらそうに出会ったの   です。   ”いい花だ... 続きをみる

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  • 婦人の礼服:十二重にのこる「唐衣」

      7月17日、台風11号は四国に上陸し日本海に抜けた。   この影響で大阪は大雨が降り続いた。   我が家ではさほどではなかったが、庭に咲く花はかなり   のダメージをを受けた。    さて、今日のテーマは唐衣(からごろも)です。   桜草の唐衣は、謡曲中からの命名、と なにかに記され   てい... 続きをみる

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  • 庭に舞い:花に寄り添うアゲハ蝶

          蝶。 なかでも、アゲハ蝶 が、    生暖かい季節の風を受け、花から花え、    ひらりひらり舞う姿には、何とも言えない    風情がある。    蝶を追っかけ、なんとか写真におさめようと、    すると、またひらりひらりととんでいく。 一番 多い アゲハ蝶 アゲハ蝶 クロアゲハ キア... 続きをみる

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  • グロリオサ満開:負けじと「鬼百合」の競艶

       山で咲いている「鬼百合」のムカゴを持ち帰り、庭にばら    撒いて十数年、今は庭のあちこちに育ち、賑やかに花を咲    かせます。   百合は大好な花で、以前より「笹百合」「山百合」「カサ   ブランカ」等、園芸店で買い何回も植え付けてきました。   それが殆ど失敗の繰り返しで2・3年で消え... 続きをみる

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  • 一度でいい、月の明かりで見てみたい:はかない恋の「月見草」

            庭に咲く月見草(午後7時頃) 竹久夢二の夢のロマン「待てど暮らせど来ぬ人を  宵待草のやるせなさ今宵は月も出ぬさうな」 「待宵草」の別名は「宵待草」と呼ばれ、 花の色は黄色です。 太宰治も好んで題材とした(富嶽百景 「富士には 月見草がよく似合う」これも「待宵草」だとされ ています... 続きをみる

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  • さっぱり分からぬ倍数体品種:三倍体の「目白台」・「天女」

        桜草にも倍体品種があるそうです。     あるそうです--とは--私にはとても難しくて理解できないし、     説明もできないからです。     桜草資料によると     三倍体:白鷲・駅路の鈴・隠れ蓑・獅子頭・目白台        ・嵐山・天女等     四倍体:大和神風、     二倍... 続きをみる

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  • 夕の色にはよどみあり:おとな好みの「金田の夕」

    桜草は、新花として承認されると、その花名は代々、 愛好家のよって引き継がれ栽培されていきます。 それゆえに新花作りの作者は、真剣に花名に取り組ま れることと思います。                 この「金田の夕」もそれなりに意味があるのでしょうが、           「夕」と言う言葉のはしか... 続きをみる

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  • 毒性の花に勝るものはなし:庭の主役グロリオサ

    庭のあちこちに華やかなグロリオサの花が目立ち始めました。 グロリオサは「炎のゆり」と呼ばれるように、燃えるが如く 咲き乱れています。画像も、花が華やかなのでそれに合わせ て少し飾ってやりましょう。 グロリオサの球根は、ヤマイモやナガイモに似ており最初は、 植え付けるとき、どちらから芽が出るのか分か... 続きをみる

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  • 誰もが感じる自然の美:ネーミングがいい「遠山桜」

                        遠山桜といえば、まず遠山の金さん「この桜吹雪、      散らせるもんなら散らしてみろぃ!」と啖呵を切      り片肌を脱ぎ、桜の彫り物を見せ、「この桜吹雪      に見覚えがねぇとは言わせねえぜ!」となる。      遠山桜は、遠方の山に咲いている桜の... 続きをみる

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  • 七月一日:庭に咲く花

    7月1日、朝から風雨が鳴いた。 小さな菜園の、なすび きゅうり トマト の 支柱は傾き、葉っぱに大きな傷を負った。 順調に育って 今 収穫期に入ったばかりなのに。 毎年のことながら、何時かは 自然が荒れる、 それを見込んで畑に鍬をいれる。 趣味の 野菜づくりで このショック。 農家の苦労は大変でし... 続きをみる

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  • いざ、おめみえ:いや~桜草の「御目見得」です

         「おめみえ」と言う言葉は、今 一般に使われているで    しょうか。「御目見得」と漢字にすると、殿に・・・と、    江戸時代の時代劇をお思い起こします。      おえみえとは貴人のお目にかかることなので、現代は      私たち庶民が、日常で使うことはまずありませんね。    何故か... 続きをみる

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  • お姫様はつつましやかで可憐がいい:桜草にも「舞姫」あり

        お姫様とは「皇帝・国王・貴族など身分の高い者の娘のこと。   日本においては、天皇や征夷大将軍、大名や公家などの身分   の高い者の娘を「姫」と呼ぶそうです。   「ピクシブ百科事典から」   私も小さい頃から、お姫様ものが好きで、物語、映画(特に   ディズニー)、時代劇をよく見たもので... 続きをみる

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  • 先祖がえりの八重の花:今年は「舞紅葉」が一重に

    静岡県の加茂花菖蒲園で、従来一重の桜草から八重咲の改良種 が生まれて35年、その人気度はかなり高くなかなか手にはい りません。 八重咲きは新種として珍しさもあり、私も6種目程所持しま したが、花を見るとどうも華やかさばかりが目立つ様に思わ れ、やはり従来伝統の一重咲にはかなわないと感じてい ます。... 続きをみる

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  • 6月20日:庭に咲く花

    6月20日:近畿では梅雨の恩恵を受け、小雨が多くて 植物がぐんぐん育っています。 我が家の庭も、無造作に植え込んだ植物が活気づい て、雑草と共存しながら花を咲かせます。 今日は、その中でも写真写りのよい花を5種選ん でみました。 それでは、あまり珍しくは無いが定番の紫陽花からです。 花よりも、葉っ... 続きをみる

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  • 江戸時代からの古花で名品:「錦鶏鳥」

                                三省堂大辞林では、錦鶏鳥について次の記述がある。    「キジ科の鳥。雄は全長約110センチメートル、尾羽が70    センチメートルほど。雄は黄金色の冠羽があり、襟は黄と    黒の横縞、他は朱と黄と黒の羽毛が混じり、華麗な羽色を    も... 続きをみる

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  • ほんのり色気のチラリズム:浮世絵女性の「艶姿」

           「あでやか」という言葉は、私たちの年頃では奥深い意味        を持ちますが、 今の若い人にはピントこないのではないで    しょうか。    「艶姿:あですがた」という言葉は女性の着物姿には欠か    せない表現の 一つだと思います。 それが桜草にも「艶姿」    の品名があり... 続きをみる

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  • 冴えた夜空に満点の星:「流れ星」に願いをこめて

         少年時代に終戦を迎え、食べ物も、着る物も無い貧      しい頃。田舎育ちの私は、兄と共に農業の手伝いを      よくやらされた。      手伝いでも百姓仕事は大変で、いつも思うことは憧      れの都会に何時かは出たい思いであった。      その頃の夜空は、冷たい程冴えて澄みわ... 続きをみる

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  • 風雨には弱いが、梅雨の雨は大助かり:雨にちなんで「雨中の桜」

          雨中の桜は、一般によく知られた花で、花びらは大輪で    抱え咲き、色は薄桃色地に淡紅の綱絞りの模様がある珍    しい品種である。性質も強く作り易いので愛好家も多い。    桜草を育てるに当たり、一番大切なことは鉢土の保水性    である。これは年がら年中、気をつけなければ、折角の ... 続きをみる

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  • これぞ純潔の白い花:野生種の「田島ヶ原」

              桜草愛好者なら誰もが知る浦和市の田島ヶ原。      ここに桜草の自生地として大群落があり、国      の特別天然記念物に指定されていると言う。      ネットで調べると毎年4月の第3土日には「 さくら      草まつり」開かれ、多くの屋台 などが並び、会場      ま... 続きをみる

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  • 鉢に咲く花:6月8日

            大事にしていた 孔雀サボテン         ひと花だけの蕾が 今日 咲い た。         温室の無い悲しさ         毎年冬の寒害におかされながら         持ちこたえた20年。         その間 花を見たのは4回位か。            昔育てた 赤... 続きをみる

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  • ほんに 可愛いい 紅ちらし:人目惹く「紅児童」

        この紅児童、きっと最近に作出された品種なのでしょう。     関東の花友から花芽頂き、育ててみると、なんと可愛い     花が咲いた。これは今までに無い濃い紅色で、その上     白の 弁輪が効果的で花の魅了を更に引き立たせます。          桜草の花名について       はっきり... 続きをみる

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  • 金の付く花名は華やかさ随一なり:魔力の「金孔雀」

        私の所持する桜草で、金のつく品種名は「金孔雀」     と「金秀花」の僅か2品種ですが、共に華やかさに     かけては桜草随一です。        花びらを見ると、紅を基調に白が滲みこみ、        弁は鑼弁で広い。        桜草は、清楚・可憐・優雅・な風情が良しとされて   ... 続きをみる

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  • 今年春に:我が家の庭に咲いた花

                写:2015・5・25 スプレケリア          我が家の春は、庭の花も華やかに咲ききそいます。       咲いては消え 、また新しく咲き、6月迄途絶える       ことはありません。            これから百合の季節に入ります。グロリオーサをメイン ... 続きをみる

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  • 破れ傘の人生に、悔いなし:「ヤブレガサ」

               破れ傘で人生を散歩し、    じゃじゃ漏れとは いかないまでも    どこか漏れて、 修理できないまま この歳となる。    でも人生に悔いはなし。    5月末日:桜草の状態と今後の心得                          写:2015/5/31      今... 続きをみる

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  • 赤蜻蛉は歌になり、白蜻蛉は桜草になる:「白蜻蛉」「赤蜻蛉」

            夕焼け小焼けの赤とんぼ、負われて見たのは      何時の日か~      誰もが歌ったこの童謡は年老いても心に残っています。       とんぼの世界では、体色が赤かったら赤蜻蛉と言いますが、      白蜻蛉がいるとは聞いたこたがありません。       でも、桜草では赤蜻蛉に... 続きをみる

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  • 桜草、新種八重の改良:「夢一夜」

        桜草の花びらは従来一重でしたが、1980年頃より     静岡県の加茂花菖蒲園が改良を重ね八重の作出に     成功したと聞きます。     今から35年前なので、桜草三百年の栽培史から     みると、全く新しく画期的な新品種の誕生と言え     るでしょう。     八重は非常に花が綺... 続きをみる

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  • 神話伝説、現代の桜草に生きる:「天の羽衣」

       羽衣伝説は日本各地に存在するようですが、 その中でも    謡曲『羽衣』の舞台でもある、 静岡の三保の松原が有名    で、高齢者なら誰もが知って いる伝説です。      (国民小学校で習ったような記憶が?)      天女が三保の松原に舞い降り、羽衣を松の枝にかけて      水浴びをす... 続きをみる

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  • 聞こえて来ました幸せのリズム:桜草の「手拍子」に乗って

                    幸せなら手を叩こう、パチ、パチ、パチ           時には パッチン、パッチン          快活な手拍子のリズムに乗って           パチ、パッチン、パチ、パッチン、ブス~ン          手拍子は幸福のリズムです      ... 続きをみる

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  • 謡曲の中の桜草:そこで妖艶な「漁火」を

          江戸時代の桜草の品種名は、謡曲から引用された             ものがかなり多い。    その中で、名品、稀品、珍品、と形容される桜草が数多く生まれ、    これが今に愛好家により大事に継承されてきた。        この「漁火・イサリビ」も江戸時代からの名品で、      そ... 続きをみる

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  • 吉野の山は奥深い:そこで貰った一本の花木

              二十数年前、五条市に住む友人が吉野の山里に             さそってくれた。       ぼたん鍋を食べ、賀名生(あのう)梅林で花見を行い。       山野草の店で見事な自生植物を拝見した。       そこで貰ったのが鉢植えの盆栽花木である、どうも       空木... 続きをみる

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  • 花を見て 若き頃を思い馳せる:セッコク蘭

              庭のセッコクが今年も大量の花を咲かせた。    思えば今から三十数年前、友人と三人で熊野方面へ旅をした。    瀞峡遊覧の観覧船に乗り上流の河川敷で小休止、その時に    出店にあったひと握りのセッコク蘭買った、それがこの    セッコクである。           その頃、友... 続きをみる

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  • 桜草の紫色系は何となく寂しい:「晩秋」

          日本桜草の花色はまことに多様ですが黄色系と黒系はありません。        その中でも、紫系の桜草は何となくうらぶれた寂しさを               感じさせます。           この画像 「晩秋」がそんなイメージを与えるのでしょうか。

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  • 浮かれて踊る獅子の舞:「浮かれ獅子」

                 昔の獅子は、能の舞事の一つであり、狛犬の一つでもあり、    襖、掛け軸の絵柄でもあった。    殆ど実物を見ない時代に獅子が題材にされたのは、見聞をもと    に想像化され象徴化されて来たのではないでしょうか。      現代では、獅子をライオンと読んでも、似ても似つか... 続きをみる

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  • 自画自賛・これは満足:「笹鳴」

                     スッキリ、ハッキリ、桜弁。      弁の冴えた切れ味は、薄紅色の仄かな色気と      きらりと光る品性に、これはいいわと自画自賛。    「笹鳴:ササナキ」を広辞苑で索引すると    「冬に鶯の鳴声が未だ調わず舌鼓を打つように鳴くこと、         またそ... 続きをみる

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  • 庭の片隅:雜草の中ツツジの独り言

        雑草の中で目立つことも無かったツツジも、花が咲いた      途端に花の色をきそい合い、私のほうが綺麗よ!!           と呼びかける。     平凡な単なるツツジなのに、主張する色合いはたしかに          一見の魅力がありそう。     ツツジさん、それではブログで紹介し... 続きをみる

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